殺菌消毒

© Sally McMillan/MSF
CTCの内部に入る人は全員が必ず、足を殺菌消毒するための塩素消毒エリアを通ります。手洗いも必要となります。その後、患者は問診を受けて、それぞれの治療エリアに向かいます。患者の衣服は塩素溶液で洗濯され、シャワーがあるCTCでは患者が治療を受けた後に体を洗うことができます。
廃棄物管理

© Robin Meldrum/MSF
コレラ菌を広げないために、汚染された廃棄物は焼却するか埋め立て処分にします。廃棄物には布やビニールごみなどの柔らかい物や、注射針やガラスなどの鋭利な物、有機廃棄物などがあります。
トイレ

© Erico Hille
CTCには排泄物を一定の場所で管理できるようにトイレが備え付けられています。これによってコレラの感染拡大を防ぐことができます。
清潔な水

© Cecile Dehopre/MSF
清潔な水の供給は必須です。コレラの治療は、下痢や嘔吐によって失われた体内の水分を補給することで行われるからです。このタンクの水は人の飲用にも安全なように塩素処理によって殺菌してあります。
専用ベッド

© Susan Sandars/MSF
急性期の患者は、排泄物の処理に便利なように穴の開いた専用ベッドで治療を受けます。ベッドの下にはバケツが用意されています。また、嘔吐の症状がある患者には、もう1つのバケツがベッドの脇に置かれます。バケツは定期的に交換し、廃棄物は衛生的に処理され、バケツは塩素で消毒されます。専門の衛生チームが飛散したものなどをすぐに清掃し、塩素で消毒します。
水分補給

© MSF
重症患者はCTC内の急性期エリアに入院して、水分補給用に塩類を調合した点滴などの治療を受けます。回復するにつれて水に溶いた補水塩を飲む治療に進みます。子ども、高齢者、妊婦など重症になりやすい患者は、抗生物質を飲んだり、亜鉛のような栄養補助食品をとることもあります。
回復

© Sven Torfinn
回復してきた患者は、回復エリアに移ります。ここでは経口補水塩による治療と、完全に回復するまで経過観察を行います。
物流と運営

© MSF
物流担当は常に医療物資の在庫を切らさないようにしています。特に重要なのは、経口補水塩、塩素、水、点滴器具、水分補給用に塩類を調合した液剤です。国境なき医師団(MSF)の医療スタッフは、所定のコレラ治療ガイドラインに沿って活動を行い、できる限りCTCを効率的に運営し、患者が最善の治療を受けられるようにしています。